増える菌は、人によって違う(^-^;
私は、長い事行政で働いていて、そこで食中毒とか扱ってました。
住民から「お腹が痛くなった。どこどこの店で唐揚げを食べたとき、
なんか、生っぽかった」というような苦情をたくさん受けます。
みなさん、何かを食べて具合が悪くなったら、具合が悪くなる直前のものが悪いと
思われるのですが、実はそうではありません。
細菌による食中毒の場合は、多くの場合、細菌が増えることによって症状が
でますので、いわゆる潜伏期間というものがあります。
ですから、腸管出血性大腸菌や、カンピロバクター菌など、3日から2週間くらい
前に食べたものでも発症します。(菌数が多ければ、1日でも発症します)
食中毒と断定するには、それなりの根拠が必要です。
基本は、食品残品と患者さんの便を調べて、同じ菌が出たら、食中毒と
断定しやすくなります。菌の種類によっては、断定しづらいものもありますが・・・
家族ですと、まず残品が無い事、家族が同じものを色々食べていることで、
食中毒だと言われても、原因食品はわからない事が多いです。
原因食品が分かりやすいのが、日常生活を一緒にしていないたくさんの人が食べている、
潜伏期間、症状が似通っているという場合です。たとえば、結婚披露宴、法事等です。
牛肉等で発生する腸管出血性大腸菌は、パルスフィールド電気泳動法という人でいう指紋みたいなものを使って、その菌が同じ種類かどうかわかる手段があります。東京で食べた人、大阪で食べた人、福岡で食べた人が腸管出血性大腸菌で症状が出た場合、パルスフィールドを調べて、同じ出身かどうかが分かります。昔と違って今は、食べ物が広域に出回りますので、食中毒が全国に広がります。
ところで、鶏肉でよく発生するカンピロバクター食中毒というのがあります。
ある時、カンピロバクター菌の食中毒事件があり、原因を究明するのに、同じものを食べたみんなが同じ菌で病気になったということを証明したいので、カンピロでもパルスフィールドができないのかと公衆衛生検査所の先生に聞いたところ、「カンピロバクターはたくさんの菌の種類があり、その人と相性のいい菌が増えるから、パルスフィールドをやっても一致しないから意味がない」というようなことを言われました!
そうか、腸内環境は、一人一人違うから、増える菌も違うんだ・・・・
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